2020年10月11日の講座をまとめた内容です。
この地球上には膨大な種類のワインがあふれています。
どのワインも造り手が一生懸命つくった素晴らしい1本ですが、
短い人生ですべてのワインを飲み尽くせるわけでもありません。
一生のうちにあと何本ワインを飲む機会があるでしょう?
できれば、自分が好きだ!と思えるワインに1本でも多く出会いたいですね☆
「ワイン選びの基準をしりたい」
「自分の好きなワインの傾向・特徴を確認したい」
「少し勉強したいけれど何から始めてよいかわからない」
「お気にいりの生産者を見つけたい&出会いたい」
そんな疑問を解消する第一歩としてこのセミナーではワインを構成する4つの条件とその具体例をお伝えします。
下記はセミナーで使用したホワイトボードの板書です。
細かい内容は実際にセミナーへご参加ください。近日Vimeoにて動画をみていただけるようにする予定です。
ワインの違いを決める要素
- ① テロワール(国・産地・土壌による違い)
- ② ブドウ品種(品種・クローンによる違い)
- ③ ヴィンテージ(毎年の天候による違い)
- ④ 造り手(哲学・農法・方針等による違い)
① テロワール(国・産地・土壌による違い)
•産地 (国、場所、AOC法)
•土壌・地質 (粘土、花崗岩、形成時期、厚さ)
•位置 (傾斜、水はけ、標高、日照降雨)
•ミクロ・クリマ 超気候 (風、石、隣接地、複雑土壌、川沿い)
② ブドウ品種(品種・クローンによる違い)
•品種 (ピノ・ノワール、ソーヴィニヨン・ブラン他)
•クローン(シュタイナー、PN115など。収量、粒の大きさ、酸や糖度)
•樹齢(鈴なりの若木、30年~古木V.V. ヴィエイユヴィーニュ Vieilles Vignes)
•フィロキセラ前後
③ ヴィンテージ(毎年の天候による違い)
•日照(寒い年、暑い年、プレコス(早育)、温暖化)
•降雨(収穫前の降雨が収量を左右)
•病気の発生(湿気によるカビ病)
④ 造り手(哲学・農法・方針等による違い)
•農法(オーガニック、ビオディナミ、伝統農法)
•早飲み/長熟(キャッシュフローの問題も)
•タンク/樽熟成(ステンレスタンク、高額な樽)
新樽率(新樽の強い芳香。パーカー。高額)
•薄利多売/限定キュベ(低価格大量生産、ガレージワイン、シンデレラワイン)
•家族経営/ビッグビジネス(兼業農家の延長、若者の新規参入、巨大資本の関与)
これら4つの要素がそれぞれ異なることで、ワインの違いを生んでいます。
飲みながら少し勉強してみたいという方は、例えば①②③を固定する、つまり同じ産地の同じブドウ品種、同じヴィンテージのワインで、造り手を変えながら飲んでみましょう。
ひたすら、ピノ・ノワールの2018年を飲むというのもいいですね。②と③が固定されているので、①テロワールや産地、④造り手のポリシーがより見つけやすく、理解しやすくなります。
ぜひ、ワインへの探求をすすめる指針となさってみてください。
お知らせ
おすすめのワインショップさんです。
隠れ家のような不思議なお店。東京在住の方はぜひ。
●ワインブティックKOHAKU・琥珀
150-0012
東京都渋谷区広尾3丁目2−4
kohaku.hiroo@icloud.com